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Q&A:皆勤手当の不支給と減給の制裁の関係

当社は無遅刻、無欠勤の場合に皆勤手当を10,000円支給しております。このたび30分の遅刻者に対し、皆勤手当10,000円を支給いたしませんでした。その際には従業員から減給の制裁の限度をオーバーしているので認めらないのではとの質問がありました。今までこんなことを言ってきた従業員はいなかったので気にもとめていませんでしたが、どうなのでしょうか?

従業員が遅刻・早退をした場合、その時間については賃金債権が生じないので、その分の減給は問題ありません。ただし、遅刻・早退の時間に対する賃金額を超える減給は制裁とみなされ、法第91条に定める減給の制裁に関する規定の適用を受けることになります。

では、今回の皆勤手当の不支給が遅刻・早退の時間に対する賃金額を超える減給は制裁とみなされるのでしょうか。
減給の制裁として問題となるのはいったん請求権として発生したものを制裁として減給する場合であり、したがって皆勤手当の欠勤による不発生や遅刻早退についてその時間分の控除は減給の制裁に該当しないことになっております。要するに精勤・皆勤手当は一定の条件を充たした場合に支給されるという内容のため、欠勤や遅刻早退をすることによって支給を受ける権利自体発生しないことになり、減給の制裁とはまったく関係のないこととなります。